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 2007年10月 

古絵葉書・水戸城跡(彩色)

水戸城
徳川御三家の一つ水戸徳川家の居城だった水戸城の絵葉書です。
右手の三階建ての建物は御三階櫓。御三階櫓とは天守の代わりをなす
三階建ての櫓の事で、幕府に遠慮してという理由が多かったようです。
水戸城は御三家でありながら、他の和歌山城や名古屋城とは違い、
石垣ではなく土を主体とした縄張りといった質素な城でした。
この御三階櫓も石垣の上ではなく、二の丸の平地にそのまま建ってます。
御三階櫓は明治の廃城令後も残っていましたが、昭和20年の空襲で焼失しました。
この絵葉書は様式から昭和初期のものと思われます。
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古絵葉書・城丹蚕業講習所

城丹蚕業講習所
現在の綾部高等学校の前身である城丹蚕業講習所の校舎です。
城丹蚕業講習所という名称は明治31年から大正8年まで使用されています。
この絵葉書の様式を見ると、明治後期から大正期までのものなので、
絵葉書の写真もそのころの撮影でしょう。

古絵葉書・岡山県庁

岡山県庁
明治12年、鹿島建設によって建てられた岡山県庁です。
明治初期の洋館によく見られる擬洋風の建物で、現在明治村に保存されている
旧三重県庁のデザインと良く似ています。正面の菊の御紋章もその当時の
県庁舎の特徴でもあります。絵葉書は大正から昭和初期までのものなので、
その頃までは存在したのかも知れません。

古絵葉書・佐世保防備隊

佐世保防備隊
防備隊とは、鎮守府管轄の軍港の防備や掃海作業を担当した部隊です。
これは、佐世保鎮守府所属の防備隊の建物ですが、かなり立派ですね。
以前紹介した舞鶴防備隊の記事はこちらです。
参考にどうぞ。

古絵葉書・大阪造幣局

大阪造幣局
桜の通り抜けで有名な造幣局は、明治3年に大蔵省造幣寮として完成しました。
設計者はお雇い外国人のウォートルス。明治初期の本格的洋風工場として貴重な存在です。
一番左の煉瓦の建物は明治44年築の造幣局火力発電所(現・造幣博物館)ですが、
真ん中の貨幣鋳造所と右の泉布館は明治3年の建築で、設立当初の建物です。
左右の建物は現存していますが、真ん中の造幣寮鋳造所の建物は昭和3年に解体され、
玄関部分のみ保存され、そのときに建てられた公会堂の玄関に使われて現在に至ってます。
この絵葉書は明治末期から大正初期のものなので、まだ解体前の
鋳造所が写ってる絵葉書となってます。
現在、旧鋳造所玄関と泉布館は重要文化財に指定されています。

古絵葉書・日比谷公園の大饗宴場(後方に旧鹿鳴館)

日比谷公園
昭和5年に日比谷公園にて開催された関東大震災後の
帝都復興式典の様子を写した絵葉書です。
今回この絵葉書を取り上げた理由なのですが、復興式典の方ではなく、
後方に見える洋館です。
鹿鳴館
後方の洋館を拡大。
この洋館はかの「鹿鳴館」です。昭和5年当時は別の名前・
用途で使用されてましたが、明治期の雰囲気は保たれています。
絵葉書を御覧になって分かるとおり、旧鹿鳴館は多少被害は被り
修復されたものの、倒壊などはせず関東大震災に耐えています。
それだけに昭和15年に取り壊されたのは惜しいですね。
大正・昭和、あるいは明治期の旧鹿鳴館の絵葉書や写真は
まだ出回っているとは思います。
もう少しまともに写っている古写真・絵葉書を入手するまで探してゆく予定です。
前回紹介した旧鹿鳴館は上空からの撮影でしたし。)

*匿名希望様から、この建物は愛国生命ではないかとのご指摘を頂きました。
日本建築学会のサイトに愛国生命の古写真がありました。
塔屋の辺りなど確かに似ています。ご指摘ありがとうございました。

古絵葉書・広島県物産陳列館(現・原爆ドーム)

広島県物産陳列館
現在世界遺産になっている原爆ドームのかつての姿、広島県物産陳列館の絵葉書です。
広島県物産陳列館は、大正4年にチェコ人建築家ヤン・レツルによって設計されました。
特徴的なドームと元安川に写る大きな洋館は、当時多くの人の目を引いたことだと思います。
広島県物産陳列館という名称は6年後の大正10年に広島県商品陳列館と
名を変えますから、この絵葉書は竣功間もない頃か竣功して
数年程度の出来たばかりの頃のものではないかと思います。
原爆の被害にあったあと、残った部分は外壁の一部と中央の塔屋部分とドームの鉄骨、
ファザード玄関部分の石張りくらいです。川の護岸と階段はそのままのようです。
絵葉書を良く見ると、国旗やその他旗が3階窓から掲げられ、
窓際には人の姿もうっすら見えます。玄関前にはテントが張られ、
なにやら催し物をやっているようです。
原爆ドーム1
こちらは以前紹介した、広島県商品陳列館時代の絵葉書です。
大正10年から昭和8年にかけてこの名称が使われました。
その後産業奨励館と名を変え、昭和20年8月6日に運命の日を迎えるのは
皆さんもご存知のことだと思います。*広島県商品陳列館の記事はこちら

古絵葉書・近衛歩兵第一旅団

近衛歩兵第一旅団
北の丸にあった近衛歩兵第一旅団の絵葉書です。
注釈では旅団となってますが、写っている兵舎はスタンプにあるように
近衛歩兵第一・二連隊だと思われます。
近衛連隊の兵舎は、一般の連隊の兵舎と違い、立派な煉瓦造で建てられています。
近衛歩兵1・2連隊
こちらは過去に紹介した彩色の近衛歩兵第1・2連隊。
師団司令部かと思うくらい立派な建物です。
皇居と天皇を守る部隊として格付けするためという理由があったのかもしれません。

古絵葉書・近衛歩兵第三連隊 機関銃隊

近衛歩兵第三連隊 機関銃隊
皇居守備の任務に当っていた近衛連隊の一つ、近衛歩兵第三連隊の機関銃隊の兵舎です。
陸軍の兵舎らしく、装飾のない質素な作りになってます。

古絵葉書・日比谷上空(旧鹿鳴館がちょっとだけ写ってます)

日比谷上空
昭和初期から10年代前半頃の東京日比谷上空の絵葉書です。
左が日比谷公園。(塔屋のある建物は、現在もある日比谷公会堂)
絵葉書の右側奥にちょっとだけ写っているのが帝国ホテルです。
日比谷公会堂の道路挟んで向かいにある白いビルは日本徴兵生命保険の建物ですが、
その奥にやや古風な洋館があるのがお分かりでしょうか。
じつはこれ、鹿鳴館の建物です。明治16年に完成した鹿鳴館は、
明治の文明開化の象徴として教科書に載るくらい有名ですが、
その後の鹿鳴館は余り知られてませんね。
鹿鳴館は、すでに明治27年には華族会館として払い下げられてます。
その後、昭和15年に解体されるまで残ってました。
となると、大正期や昭和期の旧鹿鳴館を写した絵葉書なり古写真が
もっとあってもおかしくないはずですが、これが中々見つからず。
鹿鳴館
旧鹿鳴館の部分をちょっと拡大。この絵葉書ではこれが精一杯。
以前、もう少し寄った絵葉書を見かけたのですが、結局手に入れられませんでした。
もっとしっかりと撮影されている絵葉書等があるはずと思いますので、
今後も捜索を続けます。
(鹿鳴館の写真自体は、ネットで検索すれば結構出てきます。)

古絵葉書・舞鶴鎮守府(手彩色)

舞鶴鎮守府
舞鶴鎮守府庁舎の手彩色絵葉書です。
舞鶴鎮守府については、すでに紹介しているこちらの別絵葉書の解説を
参考にしていただきたいのですが、今回のは手彩色ということで以前紹介したのより
少し古いのではないかなと思います。
アングルは同じですが、庁舎前の植木がまだ若い感じですね。
撮影時期は明治後期から末期でしょうか。資料としては好資料なのですが、
状態が悪いのがちょっとね・・・

古絵葉書・伊勢朝熊登山鉄道

伊勢朝熊登山鉄道1
三重県にある朝熊山にはかつてケーブルカーが走っていました。
山頂にある金剛證寺への参拝客の輸送目的のため大正14年に
創業したケーブルカーです。
現役当時は「東洋一」と呼ばれたこのケーブルカーも、
昭和19年に「不要不急鉄道」に指定され、廃止されました。
その後復活することなく現在に至ってます。
かつて愛宕山を走っていた愛宕山ケーブルカーと同じ運命を辿ったわけです。
上の絵葉書は、ふもとの起点となる平岩駅です。ホームの横にあるのが駅舎でしょうか。
ちなみに、平岩駅は跡しか残ってませんが、終点の山上駅は立派な鉄筋コンクリート製で、
今でも駅舎が廃墟として残っているようです。そのあたりもなんとなく愛宕山と似てますね。
伊勢朝熊登山鉄道2
「第一隧道ヨリ第二隧道ヲ望ム」と注釈があります。平岩駅から登って最初のトンネルのようです。
さすがケーブルカーだけあって、中々の急勾配です。
現在も路線やトンネル、山上駅舎が廃墟としてひっそりと残っているようです。
こちらの方のブログで朝熊登山鉄道の絵葉書を紹介と解説をされてます。

古絵葉書・綾部公会堂

綾部公会堂
京都府綾部市にあった公会堂です。戦前はどの街にも、市の公会堂というものがあり
各種イベントなどが行われていました。
公会堂は洋風にしろ、和風にしろ、凝ったデザインが多いのですが、
この公会堂はあっさりしていて学校の講堂のようです。
綾部公会堂についての記事を書くに当って検索して調べてみたのですが、
まったく情報を得られませんでした。
建物のデザインからして、昭和初期から昭和10年代の建築ではないかと
思うのですが、それ以上のことは分かりません。
何かご存知の方は教えてください。。

古絵葉書・駅前烏丸通

駅前烏丸通
京都市の大通り、烏丸通の戦前の様子です。
京都駅前から七条烏丸にかけての辺りですね。
手前の大きいビルは丸物百貨店。後の近鉄百貨店です。
この建物、プラッツ近鉄の頃まで使用されてましたが、
つい最近、取り壊されてしまいました。
奥に見える大きなお堂が東本願寺。東本願寺の諸堂は西本願寺と違い
明治期以降の新しいものばかりですが、規模は有数です。
通りには市電が走ってますね。
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