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 2014年12月 

古絵葉書・舞鶴線全通記念 福知山式場(旧福知山南口駅か)

舞鶴線全通記念福知山会場001
京都~園部間の鉄道敷設を行っていた京都鉄道株式会社は、さらに舞鶴・宮津までの路線を計画していましたが、
舞鶴の鎮守府開庁と日露戦争により建設が急がされることになり政府が
福知山駅 ~ 綾部駅~- 新舞鶴駅の区間を開業。
さらに、綾部駅~梅迫駅~舞鶴駅(現・西舞鶴駅)~新舞鶴駅(現・東舞鶴駅)を開業させ、阪鶴鉄道に貸与されました。
明治40年に京都鉄道と阪鶴鉄道が国有化。京都と舞鶴をつなぐ路線で未完成だった園部~綾部間の路線工事は
国が行うことになりました。そして、明治43年工事が完成。京都~舞鶴間の鉄道路線は全通しました。
この絵葉書は明治43年8月25日に開催された舞鶴線全通開業を祝う博覧会の福知山会場の様子を写した絵葉書です。
絵葉書に写る建物は駅舎のように見えますが。
初代 福知山駅001
以前紹介した福知山駅の初代駅舎の絵葉書と比べると煙突の形や屋根の形が異なっており、
明治43年の方がより洋風に見えます。
さらに奥に写る福知山衛戍病院のある伯耆丸台地との位置関係が現在の福知山駅との関係と比べると
明らかにアングルがおかしいことから、明治37年に現在の福知山駅の位置に設立した初代福知山駅のさらに前身の
現在の福知山市内田町にあったと言われる福知山南口駅(後に福知駅に改称)の可能性があります。
無題
初代福知山駅から同じ位置の現福知山駅から伯耆丸台地を望んだ方向と福知山南口駅があったと言われる
内田町から伯耆丸台地を望んだ位置です。
だいたいの位置になりますが、福知山駅からのアングルだと駅舎は線路の左側に位置します。
絵葉書では線路の右側に駅舎が位置しています。
現時点では確定となる資料が見つからないためこの絵葉書に写る建物が福知山南口駅の駅舎だと
確定することはできませんが、初代福知山駅とは違う建物、ホーム側には明らかに支柱と思われる
三又柱があること、ホームらしき石垣があり、横に線路があることからまちがいなく駅舎と思われ、
初代福知山駅の前身の福知山南口駅の可能性は十分にあると思います。
もしこの建物が福知山南口駅舎であれば、あまり知られていない資料として貴重だと思われます。
舞鶴線全通記念福知山会場002
会場の様子。駅舎の中でしょうか。
万国旗が飾られ、地元の名士らしき人や軍人さんなどが写っています。

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古絵葉書・初代 福知山駅(福知山停車場)
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古絵葉書・初代 福知山駅 (福知山停車場)

初代 福知山駅001
京都府北部の福知山駅は明治32年に開業しました。当時はまだ民営の阪鶴鉄道の一路線でしたが、
前年の明治31年に陸軍歩兵第20連隊が大阪から移駐してきたことにより、重要な駅として扱われました。
開業当時は今とは別の場所に駅があり、現在の場所に移ったのは日露戦争中の明治37年のことで、
この絵葉書の駅舎はその時のものです。初代福知山駅は平屋の小さな木造駅舎でした。
しかし、目立つ2本の煙突があったり、駅舎の車寄せは洋風だったりと、
いかにもといった明治らしさを主張しています。
福知山駅は連隊があったこと、海軍の鎮守府のあった舞鶴と大阪・京都を結ぶ駅として重視され、
福知山機関区が置かれるほどでした。
また山陰線だけでなく、福知山~旧大江町を結んだ北丹鉄道も乗り入れていました。
福知山停車場
こちらはホーム側から撮影した初代福知山駅舎。
駅舎側だけでなく島式ホームもあり跨線橋もあるなど、明治期の地方都市の駅としては
かなりの規模のものです。
福知山駅
こちらは昭和初期頃の福知山駅舎。陸軍の将兵(20連隊の兵士かどうかは不明)
の背後の駅舎は2階建てになっています。
初代駅舎を増築して作られたようで、向かって左側の2階建て部分は増築、
向かって右側の車寄せのある部分が初代駅舎で煙突は撤去されていますが、車寄せ部分の柱は
そのまま面影を残しています。
この改築後の福知山駅の駅舎は昭和29年に建て替えられ、長らく使用されましたが、
平成17年に高架駅に改築され現在に至っています。

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古絵葉書・福知山停車場 
古絵葉書・福知山駅ニ車送ニテ到着セル歩兵部隊
古写真・昭和40年代ごろの北丹鉄道写真

古絵葉書・豊郷病院(3枚)

豊郷病院001
けいおん!の聖地で有名になった豊郷小学校の滋賀県犬上郡豊郷町にある豊郷病院です。
以前紹介した豊郷病院とは別の絵葉書で、恐らく竣工記念として作られたセット物と思われます。
1枚目は豊郷病院の本館。アーチ窓が特徴の洋風の建物です。
豊郷病院002
豊郷病院の全景イラスト。
本館の背後は平屋建ての病室が並んでいます。
豊郷病院003
定礎と平面図。
定礎には大正15年とあります。
豊郷病院004
※サムネイルクリックで大きくなります。
豊郷病院平面図のアップです。
元の図面が小さい上に印刷の関係で字がつぶれていて見づらいですが、
正面の本館には、1階に待合室や内科と外科の診察室、レントゲン室、事務室。
そして手術室。2階には講堂と図書室があります。
本館裏の建物は左から普通病舎・特別病舎・寄宿舎となっています。
豊郷病院は昭和15年にヴォーリズ建築事務所によって建て直されているようです。
この建物の設計者は分かりませんでした。

※関連記事 古絵葉書・豊郷病院

古絵葉書・木古内警察署全景

木古内警察署001
木古内警察署は北海道の上磯郡木古内町にある警察署です。
明治18年に函館警察署泉澤分署として開設されたのが始まりで、
大正15年に木古内警察署に昇格しました。
絵葉書の建物は大正末期から昭和初期~10年代にかけて良く見られたデザインのあっさりした
モダニズム風の建物です。
大正15年の昇格時か昭和初期の頃に明治以来の庁舎を建て替えたのでしょうか。
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