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 2017年04月 

古写真・東京府第一勧工場

東京府第一勧工場001
明治10年に上野で開催された第1回内国勧業博覧会は西南戦争やコレラの流行で入場者数が振るわず成功とはいえない結果に終わりましたが、以降の博覧会の原型となる重要な役割を果たしました。
博覧会閉会後、展示された出品物の売れ残りは出品者に返還されましたが出品者の希望によりそのまま販売を継続することが決まり、翌年新たに販売場所を設けて展示販売されました。これが勧工場で、東京麹町辰ノ口にあった旧幕府の伝奏屋敷の建物が利用されました。この古写真は最初に開設された東京府第一勧工場で、奥に写るのが旧伝奏屋敷の建物です。門は新築されたようで、門柱に「東京府第一勧工場」の看板が掲げられています。
東京府第一勧工場002
門のアップ。右側に「東京府第一勧工場」左側に「〇(判読不明)覧人入口門」と書かれた看板が掲げられています。
明治13年に勧工場は民営化。勧工場は人気を博し、その後東京内でもいくつも民営の勧工場が設立され、さらに全国にも広がりました。
しかし、乱立する勧工場は品質の悪い品物も置くものも増え、勧工場へのイメージが低下。大正期には新たに登場し品質の高い品物を扱う百貨店へと人気が移り、勧工場は急速に姿を消していきました。
この古写真は東京府の文字が看板にありますので民営化される前の明治11年から明治12年にかけての間の撮影となります。
旧伝奏屋敷を利用した第一勧工場の跡地は現在、大正9年に完成し国指定登録文化財に指定されている日本工業倶楽部会館が建っています。
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