古絵葉書・東京岩田植物生理化学研究所 新築記念絵葉書

岩田植物生理化学研究所1
東京岩田植物生理化学研究所は東京帝国大学理科大学に在籍していた
岩田正二郎氏が同大学中退後、設立した研究所です。
岩田氏が収集した学術図書などの研究資料は岩田文庫として知られ、
現在大阪教育大学が所蔵しています。
この絵葉書は、昭和10年に新築された岩田研究所の記念絵葉書で、
袋入り3枚組となっています。
中身の絵葉書は、下の続きを読むからご覧ください。
岩田植物生理化学研究所2
研究所外観の絵葉書。外観はいわゆるモダニズム建築(機能主義)で、
非常にすっきりした外観になっています。
見た目がなんとなく旧原邸に似てるなぁという印象持ちましたが、同じ機能主義だからでしょう。
岩田植物生理化学研究所3
研究所外観と研究室内部。
外観だけでなく内部も装飾を排したデザインです。
岩田植物生理化学研究所4
研究所外観と内部の応接室。
モダニズムが流行る前の昭和初期くらいまでの洋風建築の応接室は、
来客者をもてなす部屋であるため、豪華な装飾を凝らした格式ある内装でした。
しかし、この研究所の応接室は本当に何もないデザインですね。
ただ、窓を大きくとってあり日差しが十分に差し込んでいるのと
壁の色をおそらく白色にしているせいか、清潔感と開放感にあふれる部屋となっており、
とても軽やかな気分にさせてくれるようです。
こういった演出はモダニズムができる芸当ですね。
岩田植物生理化学研究所図面
*図面の写真はサムネイルとなってますので、
クリックすると大サイズの画像が見られます。


絵葉書の袋を裏返すと、岩田研究所の図面になっていました。
図面を見ると、地上2階・地下1階の本館と使用人部屋の離れ、温室と庭園の
かなりの広さだったことがわかります。
上で紹介した応接室は図書館が併設していたようですね。
ここに岩田文庫の蔵書が置かれていたのでしょう。
設計者は「大坂市村上上」となっています。
検索しましたがわかりませんでした。
大阪市の村上さんだと思うのですが、昭和10年で
「大坂市」と記載しているのはちょっと違和感あるのですが。

日本におけるモダニズム建築は、昭和10年代に広く流行し日本のあちこちに建てられました。
戦後になると建設されるビルのデザインがほぼモダニズム建築一色になり、
その無個性なデザインが批判を集めるようになると、その機能主義から脱却するため
ポストモダン建築が建てられるようになり、現在の主流になりつつあります
私自身、特に戦後のモダニズム建築は正直好きではないデザインなのですが、
同じモダニズム建築でも戦前の建物は清潔感と軽やかさのあるように見えるため
結構好きです。
同じデザインでも出現期のころの建物は手慣れて乱造されたころの建物より
真面目に忠実に作ろうとしたからなんでしょうかねぇ。

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