古写真・笠置発電所工事写真10枚

笠置発電所1
岐阜県恵那市に笠置発電所があります。
大同電力(後の関西電力)によって工事が行われ、昭和11年に完成しました。
堰堤・発電所建屋など当時のまま現在も使用されており、
工事の際に作られたコンクリート混合工場もそのまま現存しています。

※参考サイト・「ダムの風景 笠置ダム」

紹介する古写真は笠置発電所の工事の様子を記録した10枚で、写真には日付と説明が書きこまれ、
戦前の発電所・ダム建設の様子を窺い知る良質な資料であると思われます。

残りの9枚は下の「続きを読む」から御覧ください。
笠置発電所2
「諸田自記水位計改築工事中」昭和10年3月10日
貯水湖の水位計の施設の改築工事の様子を撮影した写真のようです。
左手前の作業員が赤白のポールを横にして持っており、そこに「石垣天端」の注釈があります。
笠置発電所4
「左岸ヨリ発電所及ビ堰堤オーバーノ景ヲ見ル」昭和10年4月15日
発電所堰堤の基礎工事が始まった頃の様子でしょうか。
笠置発電所5
「大雨損失ノ跡復工ニ急グ景」昭和10年4月18日
大雨による増水で基礎部分が破損したのか、足場を組んで修復作業をやっています。
足場は木材を使用していますが、かなり高い足場ですね。
笠置発電所6
「堰堤ヨリ混合工場及ビ岩混合附近ヲ望ム」昭和10年5月23日
重力式コンクリート造の堰堤は、建設に多量のコンクリートを使用します。
また、発電所建屋や他施設や基礎なども全てコンクリートであるため、
工事現場の側にコンクリート混合工場が作られました。
写真左端に写るアーチ窓のある3階建ての建物が混合工場の一つで、現在も残されています。
笠置発電所7
「堰堤全景(A)」昭和10年5月23日
堰堤工事の様子を下から見上げた写真です。
堰堤工事用の橋がかけられていますが、木製にもかかわらずかなりしっかりした作りです。
笠置発電所3
「堰堤全景(B)」
日付は入ってませんが、上の写真の「堰堤全景(A)」と同じ日に撮影された
別アングルの写真かと思われます。
笠置発電所8
「左岸排水路ヨリ堰堤及ビ工事用排水路ヲ望ム」昭和10年5月23日
堰堤下部が出来上がりつつあります。
堰堤脇には排水路。発電のために貯水湖の水を流す水路です。
その排水路の左に発電所建屋が作られるわけですが、この写真ではまだ工事が始まってませんね。
笠置発電所9
「発電所掘鑿及堰堤の全景」昭和10年5月27日
発電所建屋の基礎工事が開始され始めています。
かなり掘り込んでいるのは、地下部分に発電機器の水車をを設置するためです。
奥には半分くらい出来上がっている堰堤が見えます。
笠置発電所10
「第4號トレッスル組立ノ図」昭和10年6月1日
トレッスルというのは橋の架台のことです。
これは発電所施設のためではなくて、工事用の架橋のためでしょう。

写真は6月1日までしかありません。
運用開始が11月27日なので、それまでに発電所建屋や完成記念の写真とかあったかと思われますが、
散逸してしまっているようです。
特に、発電所建屋の工事写真が無いのは残念ですが、昭和戦前期のダム工事の様子を知る
良い資料だと思います。

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