古絵葉書・曽木発電所

曽木発電所1
鹿児島県大口市の名所、曽木の滝の上流にまるで古代遺跡のように煉瓦の壁だけ残された建物があります。
その建物は旧曽木発電所遺構で、現在はダムの貯水により冬季は水没し夏の渇水時期のみ姿を表す
インパクトのある遺構であるため、その価値が最認識され国指定登録文化財に指定され、
保存整備されることになりました。

この絵葉書は操業していた当時のもので、現在も残る煉瓦造りの発電所建屋や建屋上部のヘッドタンクの他に、
水圧鉄管や木造の建物なども見えます。

曽木発電所は明治42年に「曽木第二発電所」として完成した発電所で、鹿児島県内でも最初期に位置する
大規模な発電所でした。
曽木発電所は明治39年に野口遵によって設立した「曽木電気株式会社」の操業で、当初は牛尾鉱山・大口金山への電力供給と近郊町村への電力・電灯の供給を目的とした電力会社で、創業当時は現在の曽木第二発電所の上流に第一発電所がありました。
その曽木電気株式会社は、水俣市にあった日本カーバイド商会と合併。「日本窒素肥料株式会社(現・チッソ)」となり、
この曽木第二発電所は、大口市の鉱山と日本窒素肥料の工場に送電するために作られた発電所でした。

昭和36年、下流にできた鶴田ダムにより、曽木発電所は廃止され、煉瓦の建屋はダム湖に沈むことになりました。
しかし夏の渇水期は水位が下がり発電所の煉瓦建屋の躯体が姿を表し、その古代遺跡のような幻想的な姿が話題となり、国指定登録文化財に指定され保存整備されました。

曽木発電所2
10年ほど前に撮影した整備前の曽木発電所遺構です。
曽木発電所3
整備前の状況は発電所建屋が半分くらい土砂に埋もれていましたが、
現在は土砂が撤去され掘り起こされています。
曽木発電所5
湖面に面した部分は比較的当時の姿を保っています。
曽木発電所3

曽木発電所6
煉瓦の建屋遺構は、まるで欧州の古城跡か古代遺跡のよう。
曽木発電所4
建屋上部にあるヘッドタンクの遺構。
絵葉書も写ってますが、このアーチ状の穴から建屋へ水圧鉄管が伸び、水を通して発電をしていました。
現在はこのヘッドタンクと水圧鉄管のあった導水路部分も掘り起こされ、再整備しています。

現在の曽木発電所遺構を紹介したサイトです。
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