古書籍・住宅建築図集 合名会社清水組(現・清水建設)

住宅1
合名会社清水組(現・清水建設)刊 昭和10年4月1日発行

清水建設が、明治から昭和8年まで施工を手がけた建築写真作品集。
建築写真227ページ・資料編151ページという大判の書籍で、
建築資料としても一級の本です。
住宅2
巻頭は、渋沢栄一の邸宅が紹介されています。
住宅3
建築作品は明治から始まりこのように紹介されています。
個人の住宅建築ということもあり、冒頭の渋沢栄一邸を除いて
全てイニシャルで表記され、所在地も具体的には書かれていません。
なので、不明な邸宅も多いです。
ただ、華族や博士、大企業の経営者の邸宅がほとんどですので、
調べれば判明するものばかりかと思います。

全てを紹介することはできませんが、京都市内に存在した建築物が幾つか載せられていますので、
それらと、一部気になった作品を紹介します。

「続きを読む」からご覧ください。
以下、京都市内にあった建築作品を中心に紹介します。
画像はクリックで拡大します。
住宅8
T氏邸・大正10年
純和風の住宅。城郭の櫓のような望楼があるのが面白い。
住宅4
Y氏邸・大正13年5月 武田五一設計
この住宅は、現在聖トマス学院京都修道院として使用されている
旧山口玄洞邸です。
住宅5
H博士邸・大正14年2月 藤井厚二設計 
聴竹居の設計で有名な藤井厚二の設計。
住宅9
S氏邸・大正14年2月
住宅10
K氏別邸・大正14年5月
和洋折衷の住宅ですかね。
住宅11
K氏邸・大正14年8月
外観は地味だけど、内部は豪華です。
住宅12
N氏別邸・大正15年11月
数寄屋風の別邸。
住宅13
R氏別邸・昭和4年4月
ロマネスク風の洋館。
住宅14
N氏邸・昭和4年10月
収録されている作品の中では小規模。それでもそれなりの収入がなければ建てられなかったはずの作品。
住宅7
K氏邸・昭和6年
スパニッシュ風の豪邸。
住宅15
S氏邸・昭和6年12月 ヴォーリズ建築事務所設計
現在大丸ヴィラとなっている、大丸支配人・下村正太郎の自邸。
さすがに立派なお屋敷らしく、ページも2ページに渡ります。
住宅16
S氏邸・昭和9年4月
下村昇之助の自邸。スパニッシュの豪邸。

京都の作品はここまでですが、他に気になった作品を紹介します。
住宅17
M氏邸・昭和9年10月 東京市
最初、前田侯爵邸かと思いましたが違うようです。
※コメント欄にて情報を頂きました。そのまま引用させていただきます。
「三井邸(伊皿子家)です。かつて東京 三田付近に存在したようです。この豪邸は玄関側が全面洋館ですが、
庭側は全面和館という特殊な平面プランをしていたようです。
戦後は三井家の手を離れ、縁戚関係にある前田家に引き継がれ
その後教育機関の施設となり取り壊されたそうです。」

住宅18
H氏邸・昭和8年 H氏建築部
住宅19
外観や内装を見る限り、かなりの豪邸で、しかも自前で建築部を設けるくらいのレベル。
財閥クラスの実業家か政治家・華族の邸宅と思われます。
しかし、清水建設のサイトには出てません。
誰の邸宅だったんでしょうか。
※コメント欄にて情報を頂きました。
東京目黒区にある旧濱口吉右衛門邸で、現在はタイ王国大使館大使公邸としてそのまま使用されているようです。

※参考サイト・清水建設二百年史
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コメント

記事中最後の邸宅について

初めまして。大変興味深い資料をご紹介頂きありがとうございます。
こちらの記事で最後に取り上げて居られる邸宅は、東京目黒区にある旧濱口吉右衛門邸です。つい先日自身のブログ記事にするため現地へ行って参りましたが、現在もタイ王国大使館大使公邸として記事の写真のままの姿で現存しておりました。濱口氏は和歌山出身の実業家一族で千葉県の銚子における醤油醸造などで産を成したそうです。大使館のホームページでも建物について紹介しておりますが、内部もこちらで紹介されている写真とほぼ変わらない姿で今も使われているようです。
これからも度々訪問させて頂きたいと存じます。宜しくお願い申し上げます。

最後から二番目のⅯ氏邸は 三井邸(伊皿子家)です。かつて東京 三田付近に存在したようです。この豪邸は玄関側が全面洋館ですが、庭側は全面和館という特殊な平面プランをしていたようです。
戦後は三井家の手を離れ、縁戚関係にある前田家に引き継がれその後教育機関の施設となり取り壊されたそうです。

Re: タイトルなし

情報ありがとうございます。
遅くなりましたが、早速記事に反映させていただきます。
ありがとうございました。
  • [2015/01/07 21:35]
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  • べーさん@京都
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