古絵葉書・福知山 歩兵第二十旅団司令部(附・明治40年福知山水害の記載)

第20旅団2001
かつて福知山に置かれていた歩兵第二十旅団司令部の絵葉書です。
右上の人物は皇太子時代の大正天皇。
左下の記念スタンプに「皇太子殿下山陰道行啓紀念 40-6-6」とあります。
第二十旅団司令部

こちらは別アングルでの少しアップになった旅団司令部。
歩兵第二十旅団司令部は、福知山へ明治30年に陸軍工兵第十大隊、
明治31年に陸軍歩兵第二十連隊が移駐したのと同時期に設置されました。
明治期に移駐した陸軍部隊のうち、歩兵第二十連隊は終戦まで
郷土部隊として存続しましたが、工兵第十大隊と歩兵第二十旅団は大正14年の
宇垣軍縮により、工兵第十大隊は岡山へ移駐、歩兵第二十旅団は廃止となりました。

ところで、この絵葉書にはもう一つの資料が残されています。
それは絵葉書の表面。つまり宛名と本文の書かれた面ですが、
その本文には以下のような記載があります。
第20旅団2002
文中に「実は当地も大洪水にて死傷二百余、流出家屋二百、半壊家三百余惨憺たるものですよ」
これは、明治40年8月25日に起きた大水害の様子を書いたものです。
このときの被害は床上浸水1354戸、流失152戸、全壊123戸、半壊42戸に上りましたが、
福知山に駐屯していた歩兵第20連隊・工兵第10大隊の活動により死者は5名に抑えられています。
絵葉書の本文の記述とは若干の差異がありますが、この絵葉書に押された消印は明治40年8月30日。
水害の起きた5日後に出されたものという災害直後の様子を伝える生々しい資料として
興味深い資料となっております。

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