古絵葉書・不動貯金銀行金沢支店 新築記念絵葉書

不動貯金銀行金沢支店001
大正7年に完成した不動貯金銀行金沢支店の新築を記念して発行された絵葉書です。
不動貯金銀行は明治33年に設立された貯蓄銀行の1つで、昭和20年5月に他の貯蓄銀行と
合併して日本貯蓄銀行となり、戦後の昭和23年に協和銀行へと改称し、
現在は合併によりりそな銀行となっています。
不動貯金銀行金沢支店002
絵葉書の袋の裏面には挨拶文が書かれています。
新築記念絵葉書は3枚セットとなっております。
不動貯金銀行金沢支店003
外観。不動貯蓄銀行金沢支店は関根要太郎による設計です。
関根要太郎は明治22年に埼玉県で生まれ、現在の東京工業大学を卒業後、大正3年に不動貯金銀行の
店舗建築を手掛ける日本建築株式会社に入社。大正9年に弟と関根建築事務所を設立しましたが、
昭和の不景気のあおりで事務所を閉鎖。昭和6年に不動貯金銀行の専属建築家となりました。
この金沢支店の店舗は大正8年の完成なので、日本建築株式会社を去る直前の作品となります。
外壁は煉瓦タイル張りで角に三角破風の塔屋を設ける大正期らしいモダンなデザインです。
店舗の前は舗装等はされておらず道路はぬかるんでいる状態です。
造成が始まったばかりなのでしょうか。
不動貯金銀行金沢支店004
営業室。カウンターの腰回りの部分は木の彫刻等で飾られていますが、
カウンターの仕切りは装飾のないデザインです。
明治期の銀行ですとカウンターの仕切りの柵も凝ったデザインが施されていることが多く
この辺りも明治と大正の銀行の違いを感じさせます。
不動貯金銀行金沢支店005
2階の応接室と広間。
広間は支店会議に使われたものでしょうか。応接室はさすがに豪華な作りになっています。
右端の写真は店舗屋上から尾山神社山門を望んだもの。
尾山神社は明治6年に加賀藩の藩祖である前田利家を祀った神社で、
神門は明治11年に完成。重要文化財に指定されている建物です。
屋上からの写真のアングルと袋裏面により、不動貯金銀行金沢支店は尾山神社前に有ったことが分かります。
現在も「尾山神社前」という交差点がありますが、その交差点角にはホテルや駐車場となっており、
金沢支店の面影を見ることはできません。
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