古絵葉書・京都市立第二商業学校 学友会プール築造以前ノ御土居堀

京都市第二商業学校 御土居001
京都市立第二商業学校は明治43年に西陣の地において設立された学校で、現在の京都市立北野中学校です。
学校建築の場所は竹やぶと泥沼が広がる荒地で途方に暮れたそうです。
その場所にかつて豊臣秀吉が京都防御のため洛中を囲むように築いた長大な土塁、御土居とその堀が残されており、
学校建設に当たって御土居を切り崩し敷地の用土に充てたとされます。
学校開設からしばらくは敷地内に崩されなかった御土居と堀の一部が残され旧状を留めていたようですが、
大正15年に府内初の大規模な競技用プールが残されていた御土居と堀を利用して作られ、堀はプールに御土居は観客席になり秀吉築造当時の面影は失われました。
この絵葉書はプール工事前の御土居と堀を撮影したもので、当初の姿を知る興味深い資料となります。
右側に御土居がありますが、堀側が削られたような形になっており、学校工事の際に土取りされた後だと思います。
堀は幅が広く築造当時は幅が10m ほどあったという記録を裏付ける姿をしています。この箇所の堀は自然の湧水があり、それによって常に水を湛えた堀だったようです。また、これは後世のものかもしれませんが、堀と御土居の間には木杭の護岸がされています。
現在残されている御土居は北野中学校敷地内の御土居を含め11ヶ所。うち、北野天満宮境内の御土居や鷹峰御土居史跡公園など国指定史跡に指定された御土居は9ヶ所。この北野中学校の御土居は史跡に指定されていません。プール工事によって大幅な改変がされ、オリジナルの形を大きく損ねたからでしょうか。
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