古絵葉書・陸軍省

陸軍省

陸軍省は、明治5年に設立した名前の通りの陸軍の役所です。
この絵葉書は、陸軍省設立の時期とほぼ近い年代に建てられた庁舎の建物で、
洋風のような和風のようなちょっと変わったデザインをしています。
これは擬洋風建築と呼ばれる建物で、明治初期に日本の建築家や大工さんが、
外国人技師が設計して建てた西洋館を見よう見まねで設計して建てた建築物で、
明治初期~10年代にかけて多く建てられました。
明治初期の庁舎は中央官庁の建物でも擬洋風の建物が多く、地方役所・
銀行・商社・学校などさまざまな分野で建てられました。
有名な擬洋風建築では、日本橋にあった第一国立銀行本店。
現存のものでは、京都の龍谷大学本館と学舎、長野の開智学校などがあります。
ところでこの絵葉書ですが、以前紹介した陸軍士官学校上野博物館
とそっくりの彩色で、絵葉書のデザインも同じであることから、
陸軍士官学校・上野博物館とセットであったと思われる明治の手彩色絵葉書と思われます。
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コメント

陸軍省というと、市谷台の立派な建物が連想されやすいですが、陸軍省創設から太平洋戦争が勃発するまで、陸軍省は三宅坂にあって、この和洋折衷の建物のままだったのです。陸軍省の建物がこのように小規模だった例としては、驚異的にも戦災を免れた、ベルリンに現存する第二帝国の陸軍省があります。

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