古絵葉書・大礼記念京都美術館竣功記念絵葉書

京都市美術館001
現在も現役で使用されている京都市美術館は昭和8年に昭和天皇即位の礼を記念して建てられた美術館で、公立美術館としては東京都美術館に次いで2番目に開館した美術館でした。
設計は京都市営繕課の前田健二郎。コンペにおいて日本趣味を基調とすることを条件とした設計を求められ、前田健二郎案が採用されました。近代的な洋風建築の屋根に日本風の千鳥破風屋根を設け、建物の各所に和風の衣装を散りばめた様式は「帝冠様式」と呼ばれ、日本趣味・国粋主義が広まり始めた昭和初期に良く建てられた様式の建築で、この京都市美術館は帝冠様式の代表作として知られています。
この絵葉書は当時大礼記念京都美術館として開館した京都市美術館の竣工を記念して発行されたものです。
京都市美術館002
大礼記念京都美術館外観。現在の京都市美術館と全く同じ外観で当時のまま使われています。正門の門柱も現在も当時のままで、京都美術館の文字にうっすらと「大禮記念」の文字が残されています。
美術館前の掲示板も建設当時のままで、本館だけでなく付属の建造物もそのまま使用されているのは珍しいです。
また、隣接する同じく昭和8年完成の事務所棟も当時のまま使用されており、美術館一帯の雰囲気が昭和8年当時のまま保たれています。
京都市美術館003
正面玄関のエントランス。
建物内部の顔といえるエントランスも外観に合わせた和風を基調としたデザインで、階段は大理石製の豪華なものです。
この玄関部分も当時のまま残されています。
京都市美術館004
陳列室。
陳列室は主役である展示物の美術品を引き立たせる必要があるため、内装は極めてシンプルになっています。
京都市美術館は改修はされているものの、外観も内部もほぼ当時のまま残されている建物で、東京都美術館が建て替えられている現在において現存する最古の公立美術館として貴重な建築物です。
京都市は京都市美術館再整備基本計画において、公立美術館として現存日本最古となる京都市美術館本館の将来的な文化財指定を目指し保存を決定。また同じ年に完成の事務所棟も改修し転用することを発表しました。
※京都市美術館再整備基本計画(PDFファイル)
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