古写真・九州製紙株式会社(明治38年9月撮影)

九州製糸株式会社
※画像をクリックすると拡大します。
九州製紙株式会社は熊本県八代市坂本地区にあった明治36年に設立された製紙会社で、
現在の日本製紙の前身会社の一つでもあります。
(現在存在する九州製紙株式会社はこの明治期の九州製紙株式会社とは関わりはないようです。)
当初は明治31年に設立した肥後製紙株式会社でしたが、改称後の九州製紙株式会社が第1次大戦での好景気で業績を伸ばし、自前の発電所を建設するなど施設の拡充も図りました。しかし、大正15年に4社合併により樺太工業株式会社となり社名は消失しました。
その後、戦前戦後を通じて合併や吸収された会社の子会社など多くの変遷を経て、昭和42年に十條製紙株式会社(現・日本製紙)の子会社の西日本製紙株式会社として発足しましたが、昭和62年に親会社の十條製紙株式会社が西日本製紙株式会社の廃止を決定。100年にわたる坂本村の製紙工場は歴史の幕を閉じました。
この3枚につないだ古写真は明治38年に撮影された九州製紙株式会社時代のもので、油谷川沿いに工場の煉瓦の建物が建ち並び、恐らく村のランドマークにもなったであろう巨大な煉瓦の煙突が堂々とそびえています。
煉瓦の建物の前では休憩でしょうか4人が入口前で座っています。
右端の平屋棟には木材が積まれていますが、紙の原料でしょうか。
工場の左側には藁葺き屋根の農家っぽい民家も見えますが、社宅と思われる住宅も何軒かあります。
手前の住宅には日章旗が掲げられており、山の麓の石垣の上に建つ民家には人が集まっています。祝祭日だったのかもしれません。
山の斜面には水の流れる水路があります。右側には水圧鉄管らしきものもあり、恐らく工場内に発電所があったのでしょう。
九州製糸003
台紙の裏側には「明治三十八年九月吉日之写 九州(州の字は崩し字)製紙株式会社」の書き込みがあります。
左横に「坂倉清四郎務先」と鉛筆書きがあり、坂倉さんが勤務していた記念に撮影したか貰ったもののようです。
この九州製紙株式会社の坂本工場は現在完全に更地と化しており、写真に写る煉瓦の建物は全く残されていないようです。
旧九州製紙株式会社坂本工場の現状については「九州ヘリテージ」さんのHPにレポが紹介されております。
また、当記事を書くにあたって参考にさせていただきました。
 
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