古絵葉書・片翼の九六式艦上戦闘機(樫村機)

樫村機001
片翼を失いながら飛行する戦闘機、これは中国戦線で中国軍機のカーチス戦闘機と交戦した際に敵機と空中衝突をし、片翼1/3を失った状態で帰還した樫村寛一兵曹長の九六式艦戦です。
帰還した樫村兵曹長は新聞やニュース映画などで大きく報道。「片翼帰還の英雄」として日本中を沸かせました。
当時のニュース映画に片翼帰還の映像が残されています。

※読売ニュース「片翼誉高し猛鷲樫村機」
樫村兵曹長は功五級金鵄勲章を受章。片翼を失いながら帰還した樫村機は日本に運ばれ、東京の海軍館にて展示されました。
この絵葉書は昭和13年8月22日に海軍館に展示されていた樫村機を見学し帰りにお土産として買った絵葉書でしょう。
観覧記念のスタンプが押されておりスタンプの絵柄もちゃんと片翼の樫村機となっています。
絵葉書の写真は現地で撮影されたものだと思いますが、機体周りの処理がちょっと不自然に見えることから、背景の空と合成して加工したものと思われます。
樫村機はしばらく海軍館で展示された後、江田島の海軍兵学校へ移され展示されていたようですが、終戦時にGHQからの追及を恐れ、破棄されたそうです。
樫村寛一兵曹長は昭和18年3月6日、ソロモン諸島ルッセル島上空で米軍機F6Fワイルドキャットとの戦闘により戦死しました。
日中戦争当時、片翼を失いながらも帰還した兵士に対して日本中から称賛され軍も戦意高揚目的とはいえそれを認めて金鵄勲章を授与したのに対し、大戦末期では生きて帰るなという特攻作戦が主流となり生還すると罵られたのを考えると多選末期の日本がいかに余裕がなかったのかか分かります。
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