古絵葉書・舞鶴海軍航空隊(栗田水上機基地)

舞鶴海軍航空隊001
現在の宮津市栗田地区にある栗田湾に舞鶴海軍航空隊の基地がありました。
栗田水上機基地とも呼ばれたこの基地は昭和10年に創設。他の海軍航空隊とは異なり、水上機のみで編成された航空隊でした。
絵葉書は舞鶴海軍航空隊の庁舎。舞鶴海軍航空隊の遺構は現在も残されていますが、庁舎を写した古写真などはあまり残されていないようで調べても見かけることがなく、この絵葉書は当時の舞鶴海軍航空隊の庁舎の姿を知ることができる貴重な絵葉書かと思われます。
舞鶴海軍航空隊002
舞鶴海軍航空隊の指揮所の写真。物見やぐらみたいな指揮所塔に吹き流しを置いて風向きを示しています。
奥に見える大きな建物は格納庫です。1枚目の庁舎の絵葉書とともに昭和10年11月9日付の舞鶴航空隊開隊記念の記念スタンプが押されています。
栗田水上機基地001
以前紹介した栗田水上機基地の古絵葉書。
舞鶴海軍航空隊が創設された当初はまだ舞鶴海軍要港部の頃で、そちらに所属していましたが、昭和14年に舞鶴鎮守府として再昇格した際に舞鶴鎮守府の管轄となり、舞鶴鎮守府に所属する艦艇に搭載された水上機を管轄していました。
戦時中は大阪警備負の下で和歌山県沖や日本海沿岸を中心に対潜哨戒任務に従事しましたが、昭和19年12月に佐世保海軍航空隊所属の第九五一航空隊の舞鶴分遣隊として再編成されたため、舞鶴海軍航空隊は解隊されました。
舞鶴海軍航空隊正門
現在、舞鶴航空隊跡地は京都府立海洋高校の敷地となり、絵葉書の庁舎を含め隊舎や格納庫は失われましたが、絵葉書にも写る当時の正門や滑走路等の遺構は現在も残されています。写真は海洋高校の正門に利用されている舞鶴海軍航空隊の正門です。
旧舞鶴海軍航空隊格納庫2
また、格納庫の建物は昭和33年に綾部市に移築され、現在も綾部市市民センターとして利用されています。
旧舞鶴海軍航空隊格納庫3
移築により大きく改変されていますが、当時の物の可能性のある木製の窓枠が一部残されています。
ちなみに、舞鶴海軍航空隊の湾を挟んだ向かいにある現在、関西電力宮津エネルギー研究所となっている場所には水上機の製造・修理を行っていた第31海軍航空廠があり、現在も滑走路跡や元官舎と思われる木造の建物が残されています。

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