古絵葉書・新綾部製糸株式会社筒川工場

新綾部製糸株式会社筒川工場001
京都府伊根町本坂にあった新綾部製糸株式会社筒川工場は元は明治34年に設立した丹後繭糸蚕種生産販売組合が創業した筒川製糸工場でした。
新綾部製糸株式会社は経営難に陥った綾部製糸株式会社を神栄製糸株式会社の傘下に置くことで昭和3年に再スタートした製糸会社で、綾部製糸の工場・従業員をそっくり引き継いだ企業でした。この筒川製糸工場も元は綾部製糸株式会社の工場だったと思われます。
筒川製糸工場は明治42年に火事で工場を全焼し莫大な被害をこうむりました。しかし、役員以下社員一同奮起して工場の復興に努め、大正7年に再建を果たしました。同年10月、工場長・品川萬右衛門は工場再建に奮起した従業員を労うため従業員116名を率いて東京への慰安旅行へと向かいました。しかし、運悪く流行していたスペイン風邪により帰郷した従業員のうち42人が死亡。村内にも広まる被害を出してしまいました。工場長の品川萬右衛門は亡くなった従業員の慰霊のため工場内に青銅製の阿弥陀如来像を建立。これが丹後大仏です。初代の丹後大仏は昭和19年に金属回収令により徴収されましたが、昭和20年に再建された石造の丹後大仏は初代と同じ場所に立てられ、現在も初代と同じ筒川工場の跡地に存在し続けてます。
新綾部製糸株式会社筒川工場は昭和9年ごろまで存在したそうで、絵葉書の撮影時期は昭和3年から昭和9年の間ということになります。

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