古絵葉書・宮津町上水道(現・宮津市滝上浄水場) 

宮津滝上浄水場001
宮津市の西側の山中に滝上浄水場という上水道の施設があります。明治45年建設という一地方都市としてはかなり早く作られた浄水場は当時から町の名所となっていたようです。この絵葉書は昭和初期頃に当時は宮津町浄水場と呼ばれていた浄水場施設を撮影したものです。1枚目は貯水池から宮津市街方面を撮影したもので、貯水池堰堤と通水路が見えます。右端は散策路になっています。
宮津滝上浄水場002
1枚目にも写っている貯水池の堰堤。堰堤の下に導水管が見えます。堰堤は絵葉書から推測すると通水路と同じ石積みのようです。明治期まではコンクリートは高価で石積みの方が安価で一般的でした。
宮津滝上浄水場003
貯水池の上流にある取水口の堰堤。石積みの堰堤の真ん中に取水のアーチが見えます。滝上浄水場の取水は元々流れていた常願寺川をそのまま利用しており、恐らく常願寺川を拡張し堰堤を築いて貯水したものと思われます。
宮津滝上浄水場004
貯水池から下った所に浄水場のろ過池があります。奥に見える建物は管理事務所でしょうか。
宮津市滝上浄水場取水口堰堤2
※現在の取水口堰堤
宮津市滝上浄水場ろ過池
※現在のろ過池。
滝上浄水場の施設は絵葉書が撮影された90年前の昭和初期頃当時のまま現在も使用されています。
貯水池堰堤は石張り外壁の上にコンクリートで覆って補強されており絵葉書の頃とは面影を一新していますが、ろ過池と取水口堰堤は当時のままの姿で残されています。ただし、取水口堰堤は取水口のアーチから左側のほとんどは土砂で埋まり、また昭和初期の頃と比べ深い木々に覆われかつてのような見晴らしは失われ絵葉書と同じアングルでの撮影は不可能となっています。
ともあれ、当時のまま良好に残されている滝山浄水場は、地方都市の最初期の近代上水施設として貴重な近代化遺産であると言えます。

※関連リンク
宮津市にある近代化遺産の浄水場・滝上浄水場レポ ブログ・べーさんの歴史探訪
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