古絵葉書・両丹銀行園部支店(旧園部銀行本店)

両丹銀行園部支店001
南京陥落の奉祝パレードに湧く園部町民(現・南丹市園部町)を撮影した絵葉書です。
背後の3階建てのビルには「南京陥落 両丹銀行園部支店」の垂れ幕が掛かっています。
この建物は昭和3年に園部銀行本店として建てられたビルでした。
園部銀行は昭和2年に現在の南丹市園部町にて設立した銀行で、この本店は翌年の昭和3年に完成しました。京都府中部の小さな町には珍しい洋風の大きなビルは町のシンボルでもありました。両丹銀行は昭和11年に京都府北部の天田郡と何鹿郡(現在の福知山市と綾部市)にあった小規模な銀行を合併して誕生した銀行で、昭和16年に合併新生した丹和銀行となるまで存続しました。ただ、園部銀行は昭和10年に解散をしているため、両丹銀行とは直接繋がりは無いと思われ、解散後に空いた園部銀行の元本店の建物を両丹銀行が買い取り、園部支店としたものと思われます。
京都銀行園部支店1
丹和銀行は戦後に現在も存在する京都銀行となり、この園部銀行から受け継がれてきた建物もそのまま京都銀行園部支店として長らく使用され続けました。南京陥落の昭和12年12月に撮影されたと思われる絵葉書と10年前に撮影した写真と比べると、上の方は絵葉書では見切れているので残念ながら比較はできませんが、玄関上部の銀行名が入る部分以外は旧状を保っていたことが分かります。内部はだいぶ改造されていましたが、それでもある程度は復元できる状態だったようです。
京都銀行園部支店2
旧園部銀行本店の建物は惜しくも2009年に京都銀行の移転と再開発のため取り壊されました。
小さな地方の都市では珍しい戦前のビル建築で、街のシンボル的存在であり町の歴史を物語る貴重な建物だったはずですが、残念ながら現在はその姿を見ることは出来ません。写真は取り壊し直前の2008年12月に撮影したものです。
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